第20回国連ヴェサークへ、いざ出発!

ベトナム・ホーチミンの空港に到着すると、
まだ荷物も受け取っていないのに、ヴェサークのボランティアたちと僧侶の笑顔が迎えてくれました。
空港からすでに歓迎ムード全開。
こうして、いよいよ第20回国連ヴェサーク参加の旅が幕を開けたのです。

ヴェサークの日——
それは仏陀の「誕生」「悟り」「入滅」のすべてを祝う、
仏教徒にとって最も神聖な一日。
国連が公式に認める、唯一の国際仏教祭典でもあります。

今回、世界85の国と地域から、2,700名を超える参加者が集結。
各国の大統領級を含む1,200名以上の代表が公式に招待されていました。
その壮大さに、現地に着いて初めて息を呑みました。
まさに国家を挙げての一大イベント。

そして――
私たちがこの大会に参加できたのは、
喨及さんが提出した論文が、世界1,000件以上の応募の中から選ばれたから。
採択倍率は13.3倍。
その狭き門をくぐり抜け、
「希望の火」は、正式に国連ヴェサークの舞台に招かれたのです。

今回のテーマは、
「人間の尊厳のための連帯と寛容 ― 世界平和と持続可能な発展のための仏教の叡智」

環境、経済、人間関係、そして霊性――
現代社会が抱えるあらゆる課題に対して、
仏教がどのように応答し、貢献できるのかが問われる内容でした。

その中で改めて評価されたのが、
喨及さんの論文に込められた、仏教の未来へ向けた智慧と実践
それは、世界の仏教界に新たな視座をもたらすものとして、国際的に高く評価されたのです。

<司会役の僧侶(右)>

<ベトナムテレビの取材>