2024年12月、再びインド・ブッダガヤを訪れ、2つのビッグイベントに参加しました。
世界が集う「ティピタカ・チャンティング」
27カ国の僧侶が大集結!パーリ語で経典を10日間読み続ける荘厳な儀式「ティピタカ・チャンティング」が開催されました。
会場は、お釈迦さまの悟りの聖地菩提樹のある大菩提寺。
僧侶たちは分厚いパーリ語経典を手に各国エリアに分かれお経を唱えます。観光客、参拝者、瞑想者たちは、その響きに耳を傾けます。
私たちも木魚の音色に合わせて「希望の火声明」を行いました。その中で感じたのは、お釈迦様の教えの深遠さ。
私たちは、このイベントを主催するLBDFI(仏法光明・国際協会/The Light of Buddhadharma Foundation International)の代表、ワンモ・ディクシィ氏とも面会しました。その結果、来年のイベントでは「希望の火声明」を灯す計画が進行中です。ディクシィさんには「希望の火」にも祈りを込めていただきました。
ブッダガヤで世界のお寺巡り
ブッダガヤには世界各国のお寺が集まっています。私たちは「希望の火」に祈りを込めてもらい、各国のマントラを学ぶために巡りました。今後、「希望の火声明」をより多国籍な形で実現するための準備です。
タイ、ベトナム、台湾、ブータン、バングラデシュなど、さまざまな国のお寺を訪れ、それぞれの文化や祈りに触れる貴重な経験ができました。
特に台湾のお寺では、ベトナム人の尼僧さんから音楽的な声明を教えていただき、宗教の垣根を超えたつながりを感じました。
インド華僑のお寺のボランティアさん
ブータン寺
ベトナム寺
台湾のお寺
上座仏教の戒律を超えて
今回のカンファレンスでは、私たちはギターと小さなキーボードを使用して「希望の火声明」を披露しました。
伝統仏教(特に上座仏教)では楽器の使用が禁じられていますが、僧侶や信徒たちからは温かい拍手をいただきました。この経験は、伝統と創造性が調和する可能性を示してくれました。
一方で、カンファレンス中には、僧侶と尼僧、在家者の明確な区別に直面しました。座席や食事の扱いなど、男女や立場の違いが如実に現れており、差別の現実を肌で感じることとなりました。
想像的共感の力
日本の仏教が庶民や女性に門戸を広げた鎌倉時代の革命的な動きに思いを馳せると、仏教の本質は人々を救う慈悲にあると感じます。
伝統を尊重しつつも、現代社会に即した形で共感や理解を深めることが、仏教の未来を切り開く鍵ではないかと強く思いました。
「希望の火声明」を通じて、人々の心に浄土を開き、宗教や文化を超えた調和の実現に向けて一歩ずつ進んでいきたいと思います。
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