関東大震災、およびその後の虐殺で亡くなった方々の慰霊と平和祈念の行進、日本山妙法寺主催の「慰霊平和行脚」に、『希望の火』の東京メンバー2名が参加しました。

団扇太鼓の響きと「南無妙法蓮華経」の唱和、そして『希望の火』とともに、両国駅から歩き始め、被災者のご遺骨が納められている、東京都慰霊堂に到達しました。

この慰霊行脚に参加したきっかけは、関東大震災後に東京と関東各地で発生した朝鮮人虐殺について記された本、「九月、東京の路上で」に触れたことでした。

「ご供養のために建てられた卒塔婆には、『一切我今皆懺悔』(いっさい・がこん・かいさんげ)の文字が入っていた。」 と本書の中にあったからです。

私はここを読んで、”いつか必ず慰霊に訪れ、『希望の火』をお届けしよう”と心に決めていました。

※意味は、「私が遠い過去から積み上げてきた、様々な悪いカルマは、貪(むさぼり)、瞋(怒り)、癡(愚かさ)によるものです。それらは、私の振る舞いや口に出した言葉、また想念から生まれたものです。今、私は、この三毒、全てを懺悔いたします。」

朝鮮の方々の慰霊式典には多くの人々が参加し、僧侶の読経、朝鮮の音楽や踊りが行われ、黙祷が捧げられました。
雲一つない炎天下、ご高齢の方、杖や車椅子で参加している方もいらっしゃいました。

「MAKE PEACE」と書かれたカラフルなTシャツを着た年配の男性、
『希望の火』を見て「これはどのような火ですか」と聞いてくる方や、
『希望の火』の写真を撮らせてください、という方もいらっしゃいました。

慰霊堂がある横網町公園から、再び行脚を続け、日本山妙法寺の日本橋道場で行程を終えました。
共に歩きながら祈りの言葉を唱え、慰霊と場の浄化を体感しました。

何かのきっかけで、人を攻撃したり殺めてしまうような心が、自分の中にも、誰の心の中にもある。
そのことを忘れず、『希望の火』を灯し、たくさんのご縁をつなぎながら、平和で明るい未来へ歩みを進めたい、とあらためて思いました。

小林 弘葵(こばやし ひろあ) 希望の火国際委員・東京

「人生はもっと素晴らしいはず」との思いから、ポエトリーリーディング等の表現活動をする中でタオ指圧と出会い、修行とNPO活動の道へ。アースキャラバン2015〜2018でパレスチナを訪れ、人種も文化も信仰も超えたあたたかい繋がりを体験。利他とユーモアあふれる世界へ希望を燃やし、活動している。