4月24日、イスラエルのテルアビブで、The 18th Joint Israeli- Palestinian Memorial Day Ceremonyというイベントが開催されました。

凍えるような寒さの中、今年はオンライン含め15,000人が参加しました。

今年はイスラエルが政治的にとても混乱の中にあること、そしてこのイベントの前に論争が巻き起こったこともあり、去年に比べて参加者は少なかったようです。

しかしこのイベントには、イスラエルとパレスチナから共に心に大きな痛みを抱く人々が集まり、感動的なスピーチを行いました。

彼らのスピーチは、痛みを知っているが故に、他者の痛みを分かち合い、痛みを越えて希望を見出すことを示してくれました。

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このイベントの中で、マーティン・ルーサーキングJr.やマハトマ・ガンジーの火を含む、世界中の14個の聖なる火が合祀された希望の火が紹介されました。

この希望の火は、このイベントに参加した人々にとってだけでなく、世界に希望をもたらすものと紹介されました。

そして、今年1月インド・デリーでマハトマ・ガンジーの火を合祀した際に出会ったご縁で、マハトマガンジーのひ孫である、トーシャ・ガンジー氏がこのイベントに寄せてくれたメッセージが紹介されました。それは隔たりを越え、私たちの心を強くしてくれるとても力強いメッセージでした。

このイベントを通して、改めて思います。

争いを望む市井の人々はいるのだろうかと。

心の痛みは時として人を不安、そして憎しみを抱かせます。
しかし人間は自己の心の痛みを通して、他者の痛みを知り、癒し、そして希望を持ちことができます。

そして、自分の痛みさえも癒すことができる、そんなことを改めて示し、伝えてくれたイベントであると思います。

痛みを痛みのまま抱え、不安、憎しみに変えるか、それとも自他の癒し、希望に変えるか、全ては一人一人に託されているように思います。

希望の火が一人でも多くの人々の心に灯ることを願いながら、希望の火は旅を続けます。

茂木えい子  希望の火国際委員・日本

ケアマネジャーとして働いていた時に体調を崩し、タオ指圧の施術を受ける。その後、ホメオパシーを学ぶため渡英し、イギリス、ボツワナでホメオパスとして働く。帰国後、“氣の身体を癒すタオ指圧”に入門。現在は、これと並行して、仏教修行の実践にも 励んでいる。