クリスマスまでの4週間をアドヴェント(待降節)といい、西方キリスト教では、救い主の誕生を準備する特別な典礼の季節になります。4つのろうそくをたて、毎週1つずつ灯していきながら、主誕生の時の満ちるのを待ちます。

アルクマールには、待降節の期間、宗派の違う教会の人々が互いの教会を訪れ、ろうそくを持ち合って光を灯しあうという素晴らしい伝統があります!

12月3日の待降節の最初の日曜日、『希望の火』は「旧カトリック教会」のべレナさんとともに、メノナイト教会に暖かくゲストとして迎えられました。

べレナさんの持ってきた待降節のろうそくが、教会の真ん中にしつえられた大きなテーブルで、『希望の火』で灯されました。

 ” 国際障害者デー ” でもある今日のミサのテーマは「主の盛大な祝宴」(ルカ14章12-24)。

「主の祝宴には全ての人が分け隔てなく招かれている」ー 神の愛という泉から水を飲み、命を頂くには、どんな条件も必要ない。年齢、国籍、性別、全てを超えていく。

 その無条件の本質が改めて強調され、『希望の火』の紹介も、それに呼応する形で、” 全ての人を分け隔てなく融合していく生きたシンボルであること、そして宗教の違いなく全人類に平和の祈りを込めて頂くよう招いている ” 、とお伝えしました。

そのあと牧師のルイーズさん自ら、円になって座った信徒の皆さんへぶどう酒とパンを配り、皆で頂きました。イエスの最後の晩餐を記念した聖餐式です。(カトリックでは毎週日曜日ありますが、メノナイト教会では復活祭と、この年2回)

説教では、” 今、ガザで起こっている惨状に世界がとても深く心を痛めていること、私達が出来ることは何なのか ” をお話しいただいた後、平和の祈りを込めて頂きました。

 (彼女自ら創った待降節のテーブル、オリーブの木の前の石の山はガザの瓦礫と、また人生の中で起こる悲劇の象徴)

<平和の神よ、私たちの溜息と、切なる望みをお聞きください、私たちが和解をもとめ、他者に差し伸べる空の手をご覧ください、もたらされるすべての善を受け取り、伝えることのできるこの手を。

私たちの希望と願い、愛と温もりが、『希望の火』の光の中で、私たちより先に込められた人々のすべての祈り、願いと平和への夢に融合しますように。>

 ミサの後で、参加者の方々にも、祈りを込めて、カードを書いて頂きました。

「互いに愛し敬い合おう、私達は皆神の子供です」

玉本三和(たまもと みわ)

希望の火国際委員会・オランダ及びヨーロッパ担当

1995年に渡仏。

シュタイナー教育と人智学の芸術治療を学ぶ。

1999年からオランダ在住。