2023-10-29@アムステルダム

一枚のフライヤー

10月7日のハマスのテロ攻撃とそれに対するイスラエルの仮借ない反撃は、文字通り世界中を震撼させ、

今もなおそれによる世界の二極化を引き起こしています。

多くの人々は、毎日目にするガザの市民が想像を絶する非人間的な状況に置かれていることに対して、

無力感に心が引き裂かれながらも、何をしていいのかわからない、そんな状況ではないでしょうか?

そんな中、友人からこのアムステルダムのピースウオークのフライヤーが回ってきました。

「私たちは、なによりも、互いを結びつける絆によって、歩きます。

人間の尊厳を全ての人に!

人間同士の絆、慈悲、人道といった、普遍的なメッセージを発信しよう!」

「それぞれの意見、旗や講義のプラカードは家に置き、

平和の象徴であるハトやオリーブの枝だけお持ちください。」

主催はアムステルダムの女性たちのグループです。

人々の分断と非人間性に何より心を痛め、イスラエルのWoman Wage peaceやパレスチナのThe Mothers of

the Sunといったイスラエル・パレスチナ人合同の平和への取り組みをサポートしたい、

そんな思いが企画の発端でした。

 

「この勇気ある母たちは、自己のトラウマを超越してコネクトし、互いを人間として慈悲をもって見ることを

選択しました。

 

そして、女性が和平交渉の席に加われるよう共に闘っています。このような活動とミッションをオランダから支援

出来たら、本当に素晴らしいではありませんか?」

 

おお~!!!

 

このようなイニチアチブを待っている人は多いに違いない!

 

希望の火を持ってきていいかと聞くと二つ返事で是非!とのこと。

人類の融合を夢として活動している『希望の火』の趣旨をすぐ理解していただけ、

大きな期待をもってアムステルダムに向かいました。

 

29日日曜日、土砂降りの予報に反して、小雨の降る中央広場ダムに沢山の人々が集まってきました。中には3時間

以上もかけて南のマーストリヒトから駆け付けたおじさんも。雨傘が印象的。

阿智村「わくわくクラフトフェス」5
阿智村「わくわくクラフトフェス」8

 

さて上にある趣旨のスピーチが終わり、ウォークが始まりました。雨が上がって青空が!

『希望の火』は一列目、バナーとともに列を導きます!

 

「一体どれくらい人が来ているのか、全く見当もつかない」

 

とスピーチをしたアンナさん。

プロテストも音楽もない、静かなマーチ、それがかえって人びとの目を引きます。

多くの人が笑顔や、親指をあげた支援のサインを送ってくれます。

 

この長い長いウオークの先頭にいて後ろは見えませんが、とてつもない気のうねりを感じます!明るく、強い人を

融合していく気が周囲に拡がっています。

 

ミュージアム広場、魔法の瞬間

 

中央広場から約1時間歩いて、大きなミュージアム広場に到着しました。

30分経っても到着する人の列が終わりません。。。。

 

そのうち、バナーとともに立つチームの周りに円が出来てきました。

 

アンナさんが、「『希望の火』を中心に置いてください」。

 

言われるままに置くと、円になった人々が文字通り一つに結ばれました。

一つになった心と、『希望の火』に向かうフラッシュの数❢

それで終わりではありません。

 

広場に着く人の数が増え続ける中、

なんと、全く自然発生的に、人々が大きな大きな円を創り始めたのです!

 

それも、手に手を取って❢❢❢ 

 

この気の動きに合わせないと❢ 

 

13ヘクタールもあるこの広場いっぱいにドンドン円が広がっています。

 

慌てて、『希望の火』をその大きな大きな円の中心に移動しました。

 

驚き、感動、、、とても言葉では言いあわらせません。

 

何重にも重なる円、人々があちこちで円を完結させようと手を取り合っています。

 

私も初めて会った隣の人と、まるで旧知の友人のように、力を込めて手を取りました。

 

全く魔法のような瞬間でした。。。

 

この静かなウオークの締めくくりは ジョンレノンの

 

「Give Peace a Chance」

 

静かに歌う声がかえって、共通の希いを表し、深く心に沁み通っていきます。

 

 

全ての壁は超えられる

 

終わった後も、沢山の人が、名残惜しく広場に残っていました。

 

別の歌を歌い始めるグループ、会話を始める人達、、、

 

目的がピュアで、同じなら、全ての垣根を超えて、人々はすぐにコネクトできる!

分断を超えることが出来る!

それも恐ろしく大きなスケールで!

 

その夢の実現を見た午後でした。

 

そして、『希望の火』の、人を融合する力は、無限大!

 

「『希望の火』は100万回は写真とられてたね」

 

フライヤーをくれた友人が得意そうに。

 

警察によると約1万人が参加したそうで、あながちそれも嘘ではなさそうです。



 

Atsuyo Arai 2

 

アムステルダム市議会議員で、インド系のタンニャさん。ガンジーの火が入った『希望の火』に深い感銘を受けていました。

 

このウオークのニュースは国営テレビのゴールデンタイムに放映されました❢

 

さて、『希望の火』の次の目的地は。。。?

 

このウオークにインスパイアされた、アルクマールです!



 

Atsuyo Arai 2

 

玉本三輪(たまもと みわ)

希望の火国際委員会・オランダ及びヨーロッパ担当

1995年に渡仏 

シュタイナー教育と人智学の芸術治療を学ぶ。

1999年からオランダ在住