Part 1 - アルクマール市解放記念祭

2023年5月5日、オランダのアルクマール市で開催された解放記念祭で、オランダの「自由の火」(別名「解放の火」)が希望の火に合祀されました!

世代を超え、世界に類を見ない全国リレーにより手渡され続けてきた聖火。その歴史と物語は。。。?

「自由の火」(別名解放の火)(ワーヘニンゲン)

この火は、1945年5月の第二次世界大戦終結によるオランダ解放を記念するもので、自由と平和のシンボルとして、毎年行われる解放記念祭で、オランダ全土で灯されます。

“自由は自明のものではなく、絶えず努力し

実現していかなければならない “。

これがこの「自由の火」が世代を超えて伝えるメッセージです。

  

(写真:オランダ、ワーヘニンゲンの国立自由記念モニュメントにともる自由の火)

自由のスピリットを広めよう! 

1945年5月4日、ドイツ占領軍は、ワーヘニンゲン市内の ホテル「世界」で降伏文書に調印し、オランダが解放されました。そのためこのホテルで毎年記念式典が開催されています。

(写真:記念式典、自由の火が全国から集まったランナーたちに手渡される)

 

この「自由の火」は、戦没者の追悼から解放の祝典へと移行する真夜中12時に、ホテル前の5月5日広場で大きくともされ、 オランダ全土から集まった長距離マラソンチームに手渡されます。彼らは翌日各地で行われる地元の解放記念祭で灯すために夜を徹して走り続けます。

この「全国解放の火リレー」は、世界でも類を見ない一大イベントです。

(動画:国営TVで放映される解放記念フェスティバル。

午前零時過ぎに聖火を受け取ったアルクマールのランナーたちが地元へ向けて出発!)

アルクマールの解放記念祭

自由の火の合祀はアルクマール市の中心地の緑豊かな公園「デ・ハウト」で行われました。 アムネスティ・インターナショナルやその他の平和機関も参加、子供向けのワークショップでは、アルクマールのシンボルである高さ 26 メートルの等身大の時計塔のレプリカを一緒に組み立るイベントが大人気!(写真:ユーリ・フ―ベン)

 

自由の火到着❢❢❢

アルクマール市のアスレチッククラブ「ヒラス」のメンバーは、ワーへニンゲンから徹夜で175キロを走り続け、午後2時に会場に到着。

スハウテン市長(写真左)と、解放記念祭委員会長であるヒューゴ・クーマン氏(写真右)によって、大ポールに 火が点火されました!

彼はその日、数十年にわたる平和運動への献身的な活動により、名誉市民の栄誉を受けました。   

毎年恒例のオランダビールで乾杯!

ビールをふるまいランナー達をねぎらうのヒューゴ氏

 

このハイライトの後、希望の火が大勢の参加者に紹介され、クーマン氏によって自由の火が希望の火に! 

(写真:ユーリ・フ―ベン)

ヒューゴ氏の平和への思いは?

「やるべきことは本当にまだまだ沢山ある、みんな、行動しようぜ!」

「平和は互いの違いを尊重することが鍵、全ての人が、相互に尊重し合える世界を望みます!」

オープニングセレモニーはウクライナの民族舞踊の披露で幕を閉じ、参加者は好天の中で、夜半まで続く祝祭を楽しみました。 

この素晴らしい式典においての合祀を可能にしてくれた、ヒューゴ・クーマン氏とフェスティバルの実行委員会に心から感謝いたします!

 

この「自由の火」は、毎年 5 月 4 日に南オランダのアイントホーフェン市から国立モニュメントのあるワーヘニンゲン市に運ばれます。

沢山の人の手から手に、手渡されてきた壮大な歴史を、次のPart 2でお話しましょう!