今、さまざまな所で、既存の社会のあり方に疑問を持つ人が増えてきている。その新しい世界にシフトしようとする動きは、各地で始まったエコビレッジや、コミュニティを創りなどに表れている。

そんな動きのひとつが、Great Luck FESだ。今の生活からいきなり、村づくりをしたり、田舎で暮らしをするのではない。始まったのは、今の社会の枠組みの中にいながら、より良い世界をつくって行こうというコンセプトだった。

フェスのテーマは「奇跡の共同創造」。https://www.greatluckfestival.com/greatluckfes%E3%81%A8%E3%81%AF

ある日、遠藤喨及さんに、谷崎テトラさんからメッセージが入った

 

GreenWorldというバンドのボーカルのTAKAさんが2013年から始めたイベント。それがGreat Luck FES。なんと5年間、連続大雨つづき。赤字で借金しながらも開催を続けていた。そこに、TOLAND VLOGというYouTuberのサムさんが加わり、黒字に転じた。しかし、その後コロナなどで開催を見合わせた。そして今年、6年ぶりに再開されたのだ。

TAKAさんは「知らないセカイ」。サムさんは「TOLAND VLOG」というチャンネルの人気You Tuber。神話の世界から、歴史の教科書、ニュースでは語られないようなことを発信している。そして二人とも、パレスチナにも行っている。

今回の始まりは、アースデイジャパンネットワークの共同代表やピースデイの理事をする谷崎テトラさんから、”Great Luck FESに「希望の火」を灯せないか”と、遠藤喨及さんにメッセージが入ったことだった。

谷崎テトラさんは、これまで「原爆の残り火」についてのTV番組を作ったりしていた。また、ミュージシャンの岡野弘幹さんと、初めてイギリスのグラストンベリーフェスに火を持って行ったりもした。

 

しかし、今回、世界のさまざまな火がひとつになった、未来への祈りが込められた「希望の火」を知り、原爆にまつわる辛い悲しい人々のさまざまな想いが、未来への平和、希望となっていることに、とても感激されている様子だった。

「希望の火」を灯した「祈りの丘」

 

Great Luck FESではさまざまなエリアがある。「希望の火」を灯したのは、その中のひとつ「祈りの丘」だ。

フェスの前日に「希望の火」の準備に会場にいった。キャンプ場だった会場は、元からテーマパークがあったかのように、さまざまな会場設営が整っていた。

しかもそれは、集まった人たちによる、ほぼ人力で作られている空間だった。

 

希望の火を灯すティピは、フェス会場が見渡せる丘に建てられていた。

私たちはそのティピの中を「祈りの空間」にするための準備を行った。

続く