2023-11-25 @アルクマール

さてアムステルダムから1ヵ月後、同じ目的、同じ心で、ピースウオークが行われました。今度は『希望の火』ホームグラウンドのアルクマール。

事の始まりはアムステルダムからの帰りの電車の中。

ピースワークの友人と一緒になり、そのまた友人と一緒になって今日のことや平和活動の話に花が咲きました。

 

「アルクールでもやりたいけど、一人じゃとてもやることが多すぎて難しいな。。。

 

他にもイベントが目白押しだし。。。」

 

そんな気持ちで帰途に。

 

4、5日たって、知らない方から、タオサンガのサイトを通してメールが来ました。

 

「アムステルダムのピースウオーク素晴らしかった、

 アルクマールでも誰か企画出来ないか探しています、出来ますか?」

 

ムムム、、、やるしかないか~!

 

『希望の火』の同僚が、ガザで、死の危険の中で、精一杯市民を助けている、

そんな恐るべき現状を横で見ているだけではイカン!

 

「一緒にワークをシェア出来るならやりましょう」と答えました。

 

そうして会ってみたら、あなた、あの時の電車で出会った人ではないですか!

 

お互いを指さして、笑ってしまいました。彼女も私があの時の電車の人とは知らなかったのです。

 

それから約2週間半、日程、市役所申請、ルート、バナー、フライヤー、メディア、、、

二人の周りに6人のサポートチームが出来、あっという間に当日。

 

市長さんは大変賛同してくれましたが、残念ながら予定があり来られず。

 

この日午後も雨の予報でしたが、始める少し前に上がり、晴れ間が広がってきました!

 

アムステルダムとは比較にならない小さい市で、また周知期間が2週間と短かったなかでも、人が集まって来ます。

 

(来れなかった多くの人からもとても多くの激励とポジティブな反応を頂きました!)

 

何と、アムステルダムのリーダー、アンナさんも、お母さまと一緒に参加!

言い出しっぺのタンニヤさんがスピーチ

非暴力、共生の道

スピーチから。

「皆が、多くの苦しみ、悲しみ、無力感を感じています。しかし、

深い分断が支配するこの世界でも、希望とインスピレーションがあることをお伝えしたい。

 

平和のために協力するイスラエルとパレスチナの人々のグループが沢山あることです!

イスラエル・パレスチナ共同の平和活動グループ

 1.「平和の戦士」(combatant for peace

2.「ペアレンツ・サークル」IP双方の犠牲者の家族のグループ)

3.「太陽の女性たち」(Women of the Sun

        「女性が創る平和」(Woman Wage peace

4.平和のためのイスラエル・パレスチナ人グループIsraëli & Palestinians for Peace (FB) 

 

彼らは皆、自分自身の痛みやトラウマを乗り越え、お互いの絆を深め、平和のために共に戦い、暴力と憎しみ、恐怖の悪循環を断ち切ることを選択しました。

 

その道は、私たちの社会にとっても素晴らしい見本です。

意見の相違にどう対処すればよいか、どうしたら心の中に平和を見つけることができるか。

 

このピースウオーク中、戦争と暴力の全犠牲者に思いを馳せ、真の平和を実現する非暴力の道を支援します。

 

『希望の火』は、イスラエルとパレスチナの両方からの火、そしてマハトマ・ガンジーやキング牧師の永遠の火も含まれています。 この『希望の火』が私たちのメッセージをさらに強めてくれるでしょう。」

旧市街を歩く

 

約120人の人達が中心部から歩き始めました。

小さいグループですが、みな戦争で心から痛みを感じ、多くは別の約束より優先させて来てくれた、意識の高い人達です。

人手の多い土曜の午後、沢山の人達が立ち止まり目を留めます。

「おーー素晴らしいイニシアティブだ、一緒に歩く!」

 

「三和さん、遅れた❢❢❢ 今どこにいる?そっち行くよ!」

 

小さな町だからこそ出来るこんな技も微笑ましい。

 

歩きながら、同じ思いでつながり、新しい友人が増えていきます。

 

オランダでは貴重な^^; 太陽さえ顔を見せ私達のウオークを祝福してくれます。

歴史的な市庁舎の前を。後方は市のカテドラル聖ローレンス教会。

母たちの祈り ー 平和を!

 

約45分のウオークを終え、広場に戻ると、『希望の火』とバナーを中心点として、

円になり、カマラさんのギターのリードで歌が始まりました。

寒さも何のその!

イスラエルのヤエル・デッケルバウムによる「母たちの祈り」(The prayer of the mothers)

ジョンレノンの「平和にチャンスを!」(Give Peace a Cance)

ピートセーガーの「きっと乗り越える」(We shall overcome)

 

知らない人と手をつなぐことに慣れていない人も、段々と恥ずかしさを捨てていったようでした。

 

北欧の冬は日暮れが早く、寒さが増してきます。

終わった後も長いこと、友人たちは近況を、新しい友人達は連絡先を交換しています。

今日は、沢山のハグと暖かな連帯の思いと、感謝の言葉が広場を、人々の心を埋めました。

 

規模は小さかったものの、小さな町だからこそ、繋がりやすい。

平和の実現のために行動したい人は、一人一人が宝です。

この宝の玉を繋げていければ、さらに大きなうねりを創っていけると感じた午後でした。

 

一緒にオーガナイズした、言い出しっぺのタンニャさん(左から4番目)と6人のサポートチームとの2週間はとても印象的でした。

なぜなら、たとえ初めてあった人でも、心を一つにして、我を抑えて同じゴールに向かって行けるならあっという間に素晴らしいことが実現出来る、ということを猛スピードで(笑)体験したからです!

(サポートチーム)

参加者の感想

 

「参加出来て、とても心が明るくなった」

 

「平和という共通の目的にフォーカスしていたので良かった」

 

「世界が二極化されている今こそ必要」

 

「IP合同の平和活動があるなんて知らなかった」

 

二つのピースウオークを終えての私の感想は、、。

 

人びとが分断を超えて互いに絆を深め、その輪を拡げていけば、必ず平和は実現できる。

 

人類を「戦争は避けられない」という刷り込みから自由にしたいと願う者、

いざ来たれ!!!共に道を創ろう!!! 

(平和を愛する者は、戦争を愛するものと同じくらい効率的に自らを組織化しなければならない。ML キング)

 

これこれ ↑ 今こそ、私達ピースワーカーの手腕が問われています!

 

非暴力を貫き新しい世界を創っていったマハトマ・ガンジーやキング牧師の火を宿す

『希望の火』が私達の道を明るく照らしています。

 

鬼に金棒じゃないですか~❢❢

 

また次の目的地に向かって、、、

次回予告

来週の日曜日12月3日は、クリスマスを待つ待降節の初めの日曜日です。

アルクマールでは、多くの教会が、この時期に別の教会と交流するというとても素晴らしい伝統があります。自分とは異なる宗派の教会を訪れ、ろうそくを持ち合って、光を灯しあうのです。

 

『希望の火』は、特に平和活動の盛んなバプティスト教会に招かれ、『希望の火』を紹介することになっています!お楽しみに!

玉本三和(たまもと みわ)

希望の火国際委員会・オランダ及びヨーロッパ担当

1995年に渡仏。

シュタイナー教育と人智学の芸術治療を学ぶ。

1999年からオランダ在住。