昼食は、広島名物のお好み焼き。

平和記念公園での祈りを終えたあと、束の間の休息時間です。

テーブルにはお好み焼きが並び、コーラを片手に、ガンジーさんとクリフトンさんのジョーク合戦が繰り広げられています。

「親父ギャグは、万国共通なんだな」と、妙に納得(笑)。

やっぱりユーモアは、平和の共通語ですね。

戦争を語る旅の中にも、こんな穏やかな時間が流れていました。

 復興の記憶をたどる「Pride of Hiroshima」

午後、一行は**広島ゲートパーク内「Pride of Hiroshima」**へ。

ここでは、マツダやオタフクソースなど、戦後の復興を支えた企業や市民の功績を紹介しています。

広島大学の学生たちも展示の運営に関わっているそうです。

かつて一面が焼け野原となったこの街で、多くの人々が「できることを、できる限り」続け、

持っているものを惜しみなく捧げてきました。

その積み重ねが、今日の広島をつくったのだと、展示から伝わってくる温もりに胸が熱くなります。

まるで、人々の息づかいがそこに残っているかのようでした。

絶望の中にも確かに希望があった――

広島の街そのものが、その証です。

HOPE80が信じる「人間性(ヒューマニズム)」

 

「人間性(ヒューマニズム)」を失ったとき、

私たちは人を殺し、原爆を落とすことができてしまう。

でも、それを持ち続けることで、人を救うこともできる。

この言葉は、HOPE80の理念の中心にあります。

どんな時でも、右でも左でもなく、

“人間性の側に立つ”

それが、この巡礼に参加するすべてのメンバーの共通の願いです。

Pride of Hiroshimaを後にして、この後広島国際会議場にて、

松井広島市長との面会、そして記者会見も行いました

次の地へ ― 夕暮れのノスタルジー

本当に、盛りだくさんの1日でした。

全てのミッションを終えたあと、一行は次の日から始まる長崎への「ピースサイクリング」に向けた準備に取りかかりました。

夕暮れの公園では、子孫たちが自転車の練習をしています。

走って、転んで、笑って。

まるで “遊び疲れても帰りたがらない子どもたち” のようでした。

 

戦後80年を越えても、人の中にある優しさと明るさ、そして子ども心は変わらない。

そう想った、なぜか懐かしさを感じる広島の夕暮れでした。