9月15日(日)。
朝の光が海を照らす中、一行は早朝にホテルを出発。
徳山港を7時20分発のフェリーで、九州・竹田津港へ向かいました。
デッキには潮風が吹き抜け、どこか懐かしい旅情が漂います。
海のきらめきを眺めながら、皆の顔にも自然と笑顔が広がっていました。

海沿いの道を、風とともに
九州に上陸すると、メンバーたちは交代で自転車にまたがり、海沿いの道を軽やかに走り始めました。
潮の香り、鳥の声、そして風の音。
「久しぶりに自転車に乗るよ」と言いながらも、次第にみんなの表情が “子どもの顔” に戻っていきます。
そう、このサイクリングの目的は、子ども心を呼び覚ますこと。
自転車に転けて擦り傷ができても、笑顔が溢れてきます。
大人になると忘れがちな無邪氣さ、純粋さ。
それを取り戻すとき、人は初めて本当の意味で「友達」になれるのかもしれません。
そんな思いを胸に、風を切って走るHOPE80の一行。
午後5時頃、別府・上人が浜公園の「石のや」さんに到着しました。
地元の方々があたたかく出迎えてくださり、笑顔と拍手に迎えられて一日を終えました。




温泉の街で、心と体を癒す
翌16日(月)は、旅の中の貴重なオフの日。
それぞれが温泉に入り、別府名物の砂風呂を体験しました。
波の音を聴きながら、湯けむりの向こうに沈む夕陽を眺める時間・・・。
旅の疲れとともに、心の中の緊張までもがほぐれていくようです。
かなりの熱さだったようですが、
最後まで残ったのは東條さんとガンジーさん。
汗と笑いに包まれた “友情の砂風呂” になりました。



振り返りと語り合い、そして花火の夜
砂風呂のあと、宿の一室に全員が集まりました。
自転車で怪我をしたトーシャさんの絆創膏を、ジェニファーさんが交換してくれています。
本当に家族のよう。
旅の前半を振り返りながら、これからの道のりについて話し合いました。
冗談を交わしながらも、表情は真剣。
「HOPE80とは何か?」
それぞれの心に、この旅の意味が静かに落とし込まれていきます。
国や歴史の違いを越えて、
“人間として何を伝えるのか” を見つめ直す時間となりました。


そして最後は、満天の星の下で花火大会。
笑い声と歓声が夜空に響き、
子ども心を取り戻した一行の姿がそこにありました。


次の舞台は北九州へ
温泉と笑顔に癒された別府での2日間。
心も体も軽くなったHOPE80の旅は、次の目的地へと進みます。
子ども心を取り戻した大人たちが、
未来の子どもたちのために祈る旅。
それが、HOPE80 JAPANの原点です。
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