「今、平和を!」オランダ平和週間@アルクマール
国際的平和団体PAXオランダのイニシアティブで、毎年行われる平和週間、今年は少し早めの9月14日から22日まで開かれました。希望の火は北オランダ州アルクマール市(アムステルダムから北西約40キロ)がホームグラウンドです。
映画、歌、ピースウオーク、共生についてのワークショップ、同時メディテーション等々、昨年にも増してバラエティに富んプログラムでした! このブログ前編では希望の火が企画・参加した3つのイベントについて報告します。
9月14日(土)
1.広島原爆の木のもとで平和の祈り
イベントの開幕前、オランダ中の全平和大使館がお昼12時に同時メディテーションをするのが伝統です。
アルクマールでは、2022年に植えられた広島原爆の木(グリーンレガシーヒロシマ)の下に集まり、原爆の火が合祀されている希望の火に祈りを込めました。
祈りを込めているのは中東からの政治的避難民Rさん、切実な祈りが胸を打ちました。
もう出産まじかにもかかわらず、参加してくださいました!
2.オープニング
避難民出身のミュージシャンとオランダのミュージシャンのユニークなコラボ・グループ「オーケストラ・パルトウ」が中東の音楽をパフォーマンス!ダンスもありました。
昨年からのガザ・イスラエルの戦争は、オランダ全土、そして世界中からの移民が暮らすアルクマールの社会に痛ましい緊張と分断を引き起こしています。
「どうやって互いを認め合い共生していけるか」というテーマでのパネルディスカッションは、副市長、警察とPAXの理事長を招いて活発に意見が交わされました。
希望の火は赤十字のとなりのスタンドで参加者に広報活動をしました。(写真撮り忘れ)
3.旧市街をピースウオーク
オープニングの参加者とともに、希望の火企画でピースウオーク。
オープニングのスピーチでは、
「世界と、私たちの心にある痛みは、もう殆ど耐え難いほどです。
でも、この痛みを感じることをやめないでいましょう。
そして、どうか他者への共感と、世界を変えていく
より強いモチベーションに変えていきましょう!!!」
と呼びかけ、最後にRF ケネディの有名な講演の一部「希望の波紋」をひかせていただきました。
「希望の波紋」
誰かが理想に向かって立ち上がるたび
他者の運命を変えるために行動を起こすたび
あるいは不正と戦う時
一つの小さな希望の波紋が生まれます。
百万の異なる強さと勇気の中心が交差し、
すべての波紋が集まって大きな潮流を形成し
それは
最も強力な抑圧の壁でさえも、
破壊することができるだろう
(1966年 南アフリカ、ケープタウン) (英語テキスト ビデオはこちら)
彼の言葉は、世界を変えたいと願い行動し続ける全ての人にとって、
何と力づけてくれることでしょう!
このような言葉を残してくれた、ケネディ氏に感謝❢❢❢
歩き始める前にピースソングをいくつか歌いました。(写真)
前面、地面に見えるのは、「平和ラビリンス」この日のために特別に描かれました。
ウォークスタート! 世界に支社をもつ平和機関PAXの理事長(中心の女性)先頭に
非暴力による平和の創造の必要性を訴えて旧市街をねり歩きました。
旧市街、カテドラル、トルースおばさんの像*、広島原爆の木を回って、ルター派教会まで約30分。旧市街は小さいです!
*トルースおばさんは、ヒムラーと交渉して15000以上のユダヤ人の子供を救ったオランダの「シンドラー」、アルクマール出身です。(写真撮り忘れ、次回ご期待を!)
お昼12時に祈った原爆の木の前で
木の種類はニレ科の榎(えのき)で、2023年に植えられました。
教会ではお茶・コーヒーを用意して門を開いて下さり、参加者は知り合った人々と和やかに交流を深めました。
(下の写真 ルター派教会の前で)
最後のしめは讃美歌「ドナ・ノビス・パーチェ」(われらに平和を与えたまえ)
.
教会の方から「もう閉めますよ」と言われるくらい(笑)長く話し込んでいた私たち。
昨年からのイスラエルとガザの戦争が、いつもの平和週間と違ってより切迫した心の状態を物語っているようでした。
次回は希望の火とアムネスティが共同企画したイベント「人道戦争法と武器貿易」と、
ガザ出身医師のドキュメンタリー映画「私は憎まない」についてお伝えします!
*包囲されて物資がほとんど入らないガザ。希望の火チームは、8月と9月に井戸から水を給水タンクにいれて 各地に給水。この支援を継続したいと望んでいます。どうかご支援をよろしくお願いいたします。ドネーションはこちら
玉本三和(たまもと みわ)
希望の火国際委員会・オランダ及びヨーロッパ担当
1995年に渡仏。
シュタイナー教育と人智学の芸術治療を学ぶ。
1999年からオランダ在住。タオ指圧セラピスト。
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